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はんなり便り

神苑内の花々の開花状況等をお知らせします。

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神苑紹介 ~①南神苑~

立春も過ぎ暦の上では春を迎えましたが、京都は昨日から凍えるような寒さが続いています。
せっかく膨らんできた梅の蕾もこの寒さでまた小さくなってしまったような印象さえ受けます。


普段このブログではその日に神苑などで撮影した画像をお届けしておりますが、まだお越しになったことのない方などの為に今日から4回にわたり皆様に神苑の紹介をさせていただきたいと思います。



平安神宮の神苑は大きく4つのブロックに分かれており、それぞれ南神苑・西神苑・中神苑・東神苑と呼ばれております。平安時代から江戸時代までの庭園様式が時代順に並んでおり、明治期の代表的な庭のひとつとされています。


さて、第1回の今日は南神苑についてご紹介いたします。













ここは、皆様が神苑に入られて最初に訪れる場所で、もともと田中の森と呼ばれた樹林地帯を昭和43年、御祭神孝明天皇の100年祭にちなみ京都の造園家中根金作氏の手によって改装したものです。

この南神苑は、曲水の宴を想定し野筋(のすじ)・遣水(やりみず)を設けた平安朝様式の庭です。

 





















また、野筋の傍らには藤袴や萩など万葉集や源氏物語などによく詠まれた植物が植栽されており、「平安の苑」とも呼ばれています。

今の季節は蝋梅や椿が、春になると桜にツツジ、夏の半夏生、秋は萩など季節毎に様々な花をお楽しみいただけます。また、ヤマガラやコゲラなどたくさんの野鳥を観察することもできますし、一角には日本最古の電車も展示しています。

それでは四季折々の南神苑の画像をご覧下さい。


 









 









 












 










 









 











 









 





















しかしながら、この南神苑はなんと言っても桜が見物です。


入口を抜けるとまず目に飛び込んでくるのが文豪谷崎潤一郎の『細雪』・川端康成の『古都』にも登場する八重紅枝垂桜です。

その数およそ百数十本。瀑布のごとく降り注いでくるような八重紅枝垂桜は圧巻ですよ。
見頃は例年4月10日前後です。満開の様子も素晴らしいのですが、咲き始めの濃い紅色も是非ご覧いただきたいと思います。

 











 



















また八重紅枝垂桜の他、普賢象や菊桜などの桜もお楽しみいただけます。

 



















いかがでしたか?

次回は西神苑をご紹介します。


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明日は節分

2月に入り、急に暖かさが増してきました。













神苑では椿が見頃を迎えております。

 























あちこちから開花の知らせが届いている梅の花ですが、神苑の梅はようやく蕾が膨らんできた状態です。

ただ、梅は梅でも蝋梅の木には香りのよいたくさんの花がついており、今が見頃です。

 





















さて明日は2月3日、節分です。
古くは立春の日を正月節としていたため、立春の前日にあたるこの日には厄除に関する様々な行事が行われてきました。

平安神宮でも、平安朝に宮中で行われていた追儺の儀(ついなのぎ)を古式に則り再現した「大儺の儀(だいなのぎ)」や、豆撒き、そして大火焚神事などが執り行われます。

 









 










大儺の儀は14時から、豆撒きは15時から、大火焚神事は15時45分頃から行われますので、お時間の都合のつく方はぜひお越し下さい。























銀世界

今朝の京都市内は一面の銀世界。

 









ご覧の通り、境内も向こうに見える東山の山々も真っ白です。
今年の冬は寒い日が多い気がするのですが、まとまった雪が降ったのは今日が初めてでした。

神苑の木々も一様に雪化粧を施され、昨日とは全く違った景色が広がっていました。

 











 










 










 





















境内ではかわいらしい参拝者の方が雪合戦に興じている隣で、大人の方は寒そうに首をすぼめて見ていらっしゃいました。

さすがに今朝は一段と冷え込んでいましたが、それもそのはず。
明日は大寒です。

皆様もお風邪など召されないよう、お気を付けください。





謹賀新年

新年あけましておめでとうございます。

旧年中はご愛好いただきましてありがとうございました。
本年もできるだけ更新してゆく所存ですので、たまに覗きにいらしてください。


ぱっとしないお天気だったにもかかわらず、今年もたくさんの方が初詣にお越し下さいました。

この時期我々神職は目のまわるほど忙しい時期であり、毎日ヘトヘトですが、境内の賑やかな様子を見るとやっぱり嬉しくなります。


 









さて、神苑では山茶花と椿が見頃を迎えておりますが、先日蝋梅も開花しました。











南神苑に咲くこの蝋梅は花全体が黄色い、素心蝋梅「そしんろうばい」という種類の蝋梅です。

 



















この時期はあまり目立つもののない神苑に彩りと爽やかな香りを加えてくれています。

初詣のあとにはぜひご覧にお越し下さい。






紅葉

日を追う毎に寒さが増す今日このごろ、皆様いかがおすごしでしょうか。

先日の新嘗祭では当宮の神饌講に属されている市内外の農家の方々から、多くの野菜や果物等をお供えいただきました。
ご奉納くださいました皆様には、改めて厚く御礼申し上げます。













さて、神苑では山茶花があちこちで白や紅の花を咲かせています。
そして紅葉もようやく見頃となりました。

というわけで本日は紅葉の画像をお届けいたします。


順路に沿って、まずは南神苑から。

 





















ここは入口を入ってすぐ、春には八重紅枝垂桜が皆様をお迎えするところです。
個人的には白虎楼をバックに紅葉を狙っていただくのがオススメです。


続いて西神苑の紅葉です。

 





















ここは白虎池を取り囲むかたちでところどころに紅葉が植えられていますが、オススメは2枚目の画像の下部に見える石橋を渡られてすぐ右にある階段下からの眺めです。

小高い丘の麓となっており、また階段を上ることはできませんが下からですとちょうど南神苑の入口付近を見上げる形となります。陽射しを通してキラキラと輝くような紅葉が美しいポイントです。



次に中神苑の画像です。

 























ここでは蒼龍池に浮かぶ珊瑚島と、一番奥の石橋付近の紅葉が見応えがあります。

珊瑚島では島から溢れんばかりに茂った萩の葉が黄色く色づき、石橋近くの紅葉は神苑でも指折りの鮮やかさです。



最後は東神苑です。

 











 













こちらでのオススメは大きな栖鳳池(せいほういけ)に架かる橋殿(泰平閣)の手前と奥にある紅葉です。

橋の中からご覧いただくのもよし、また橋の外からご覧いただくのも、いとをかし、です。




社殿をぐるりと囲む神苑は回遊式の庭園であるとともに、鎮守の森の役目も成しています。

したがって基本的には常緑樹が多く植えられており、この時期にたくさんの参拝者で賑わう有名なお寺さんのように、見渡す限り紅葉!というわけではありません。

ただ、その常緑樹の中に効果的に赤や黄色が配置され、なかなか見応えがあります。


紅葉ではあまり有名でない当神苑ですが、一度ご覧になられてみてはいかがでしょう。






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