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はんなり便り

神苑内の花々の開花状況等をお知らせします。

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新嘗祭

もうすぐ12月だというのに暖かい日が続いていますね。
連休はいかがお過ごしでしたか?


昨日は『勤労感謝の日』でした。

『勤労を尊び、生産を祝い、国民互いに感謝しあう』

という趣旨のもと、戦後制定された国民の祝日です。
世間一般ではこのように理解されており、この日について深く考えたことが無い方もいらっしゃるようですが、ではなぜこの『勤労を尊び、生産を祝い、国民互いに感謝しあう』のが11月23日なのでしょう。

それは、11月23日に宮中神嘉殿で『新嘗祭(にいなめさい・しんじょうさい)』というお祭りが執り行われるからです。

新嘗祭とは2月17日に行われる『祈年祭(きねんさい=その年の豊作を祈る祭)』と対をなすお祭りで、簡単に言いますと…

今年も大神様のお陰でこんなにたくさんのお米やお野菜が穫れました。
本当にありがとうございました。

と、神様に感謝するお祭りです。


『新』は新穀、つまりその年に収穫された新米のことを、そして『嘗』はご馳走のことを意味しており、天皇陛下が私達国民に代わって天照大御神をはじめ天神地祇に新穀を御自らお供えされ、収穫を感謝された後にその新穀をご一緒にお召し上がりになられる、宮中祭祀の中でも最も重要なお祭りです。
古事記や日本書紀にもその記述が見られるほど古くからお米の他、様々な大地の実りが穫れたことを神様に感謝されてこられたのです。

そしてこれに倣い全国の神社でも同じ日に新嘗祭が行われ、国民全員が収穫を神様に感謝してきました。秋祭りは収穫祭であり、宮中だけでなく日本国民全員にとって最も大切なお祭りなのです。もちろん平安神宮でも昨日、京都市内の農家の皆様からのたくさんのお米や野菜を御神前にお供えし、感謝を捧げる新嘗祭が斎行されました。


これが勤労感謝の日が11月23日である理由です。

ご存知でなかった方、ぜひ覚えてくださいね。



また神苑では紅葉も盛りを過ぎたようで、1日1日と冬景色に近づいています。







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