アヤメ

台風が近づいてきたせいか風が強くなってきた気がしますが、おかげで暑さはそれほど感じず、過ごしやすい一日でした。

 


















神苑では杜若と折鶴が見頃ですが、二番花も目立つようになりました。
見頃の時期も徐々に減ってきたようです。

 

















また、陸の上では杜若によく似たアヤメが咲きました。

 






















似たもの同士を表す言葉に『いずれがアヤメかカキツバタ』とあるように杜若とアヤメ、そして花菖蒲の姿は非常に良く似ています。

どれもアヤメ科アヤメ属。
では、この三種の花はどこが違うのでしょう。
大きな違いのひとつはその生育地です。

  






















 







































上から杜若、花菖蒲、アヤメです。

杜若は湿地。花菖蒲は湿地または乾地。アヤメは乾地。
これで大概の場合は見分けることができるのですが、あれ？と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そうです。アヤメはともかく、杜若と花菖蒲は生育地では見分けがつきにくいことが多くあります。
実際当宮でも杜若の畑は水面から上がっていますし、花菖蒲の畑は水に浸かっています。
最初から『杜若です』『花菖蒲です』と紹介されていれば分かりやすいのですが、栽培地だけでは判断しにくい場合がよくありますね。


そこで別の見分け方をご紹介します。


  
































  
   

 




















上から杜若、花菖蒲、アヤメです。

花びらの付け根にご注目ください。
杜若は白い筋。花菖蒲は黄色の筋。アヤメは網目状の模様が入っているのがお分かりいただけるかと思います。

花が咲いていたらこの見分け方が一番分かりやすいのではないでしょうか。
ご鑑賞の参考にしていただければ幸いです。


続いてその他の花の様子をお知らせします。


まずは睡蓮。
まだまだこれからが見頃です。

























ツツジは盛りを過ぎサツキが咲き始めました。
























南神苑では野茨が白く可愛らしい花を咲かせています。

 















橘も開花し、花以外にも甘く爽やかな香りが楽しめます。
























花菖蒲の蕾も大きくなってきています。
逐一ご報告しますのでどうぞお楽しみに。