HOME ≫ [97] [98] [99] [100] [101] [102] [103] [104] [105] [106] [107]
茅輪
2015.06.21 |Category …花便り
未明から明け方にかけかなり激しい雨が降りましたが、昼前になりお日様が顔を覗かせてくれました。
さて6月も後半になり、先日応天門に恒例の茅輪(ちのわ)が掛けられました。
夏の風物詩のひとつである茅輪。
みなさんのお近くの神社でも目にすることができるかと思います。
すでにご存知のこととは思いますが、ここで茅輪のくぐり方のおさらいです。
1.輪をくぐったら左回りで輪の正面へ戻ります。
2.もう一度輪をくぐり抜け、今度は右回りでまた正面へ戻ります。
3.さらにもう一度輪をくぐり抜け、1と同じように左回りで正面へ戻ります。
つまり8の字を描くように左・右・左と3回くぐってくださいね。
4.そして最後に輪を真っ直ぐくぐり抜けてください。
6月30日15時から『夏越の大祓(なごしのおおはらえ)』という神事が行われます。
茅輪をくぐり、大祓詞(おおはらえことば)を唱え、罪穢を移した人形(ひとがた)を川に流すことで半年の間知らず知らずに身についてしまった罪や穢(けがれ)を祓い落とし、清々しい気持ちに戻り、残りの半年を迎える為の大切な神事です。
お時間のある方はぜひご参列ください。
さて神苑では花菖蒲の季節が終わりました。
日に日に緑色に深みが増し、夏も佳境へと近づいているようです。
只今は睡蓮、河骨、紫陽花、萩、半夏生などをご覧いただけます。
お近くまでお越しの際にはぜひお立ち寄りください。
梅雨の庭
2015.06.16 |Category …花便り
京都は朝からぐずついた大変蒸し暑いお天気ですが、そんな中でもたくさんの方がお参りにいらっしゃっています。
花菖蒲はもうすぐ見納めです。
今年は例年よりも10日ほど早く開花し、およそ一月の間私達を存分に楽しませてくれました。
また来年、綺麗な花を見せてくれることでしょう。
この梅雨時、おすすめは睡蓮、河骨、紫陽花、半夏生、そしてクチナシです。
睡蓮は西神苑白虎池と中神苑蒼龍池で夏の間ずっとご覧いただけます。
ほとんどの花は昼過ぎには閉じてしまいますので、午前中にお越し下さい。
紫陽花は数こそそれほどありませんが、額紫陽花の他西洋紫陽花の園芸品種など数種類が南神苑を中心に効果的に植栽されています。
こちらは半夏生です。
少し前からは白く色づいていますが、最近花も咲き始めました。
南神苑でご覧いただけます。
最後はクチナシ(梔)です。
こちらも南神苑で多く咲いています。
純白の清楚な姿と強く甘い香りが特徴ですね。
このクチナシの果実は古くから黄色(梔色)の着色料として用いられ、また厄除けの色として梔色に染めた御札を授与されている神社もあります。
雨の中でも皆様をお待ちしている花達がおります。
皆様お誘い合わせの上、神苑へお越し下さい。
蒸し蒸しと
2015.06.12 |Category …花便り
雨あがりの後の強い陽射しのせいで、京都は朝から大変蒸し暑い一日でした。
ただこの蒸し暑さも、神苑の中に入ると風や木陰のおかげでかなり和らぎます。
暑い中お参りくださった後は、ぜひ神苑にもお立ち寄りください。
それでは今日の画像です。
花菖蒲は少し花の数が減ってきたように感じられますが、ご覧の通りまだまだお楽しみいただけます。
夏萩・睡蓮・河骨・紫陽花なども元気よく咲いています。
花々がお待ちしております。ぜひ神苑にもお越し下さい。
ひとやすみ
2015.06.09 |Category …花便り
神苑では花も緑もしっとりと濡れ、清々しい空気に包まれています。
それでは早速今日の画像をご覧下さい。
花菖蒲は二番花、三番花が目立つようになりましたが、ご覧のようにまだ十分お楽しみいただけます。
睡蓮・河骨は9月末までご覧いただけます。
夏萩・紫陽花・半夏生も見頃です。
甘い香りのクチナシも開花しました。
梅雨に咲く花は雨がよく似合いますね。
雨の日の神苑にも一度お越し下さい。
榊の花
2015.06.08 |Category …花便り
西神苑の花菖蒲はまだまだ十分にお楽しみいただけます。
また、サツキはほとんど終わってしまいましたが、紫陽花や夏萩が見頃を迎えつつあります。
今日は朝撮りの花菖蒲の画像をご覧下さい。
さて、この時期花菖蒲や紫陽花など派手な花に目を奪われてしまいがちですが、目立たない所で見頃を迎えている花もあります。
以前にも紹介したことのある花ですが、これは榊の花です。
榊は皆様もご存知のとおり、神棚を飾ったり玉串として神前に供えたりするあの榊です。
生花店やスーパーマーケットなどでは枝の状態で販売されていますので、榊の花をご覧になったことのある方はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか。
榊はツバキの仲間で葉はツバキによく似ていますが、ツバキのように縁がノコギリ状にはなっていません。花は大きさ、形と橘に似ています。香りもいいんですよ。
せっかくですので、今日は玉串拝礼(たまぐしはいれい)の作法も説明させていただきたいと思います。
玉串拝礼とは我々神職が奉仕する祭典はもちろんのこと、皆様にとられましても厄除や家内安全、商売繁盛、お子様の初宮詣など様々なご祈願の際や、住宅を建てる前に行う地鎮祭の時など、神事には必ず行う行事で、榊の枝に紙垂(しで)をつけた玉串に願いを込め、御神前にお供えした後拝礼します。
何かの機会にすることがあるかもしれませんし、覚えておいて損はないと思いますよ。
それではご説明いたします(イラストは真上から見た図です)。
まず神職(または巫女)から玉串を受け取ります。
右は枝の元のほう、左は葉先になるように横向きに渡されます。
右手は上から元のほうをつまみ、左手は玉串の中心あたりを下から支えます。
両脇を軽く広げ、玉串は胸のあたりまで上げます。
この状態のまま御神前に進みます。
御神前には案(あん)と呼ばれる台が置いてあり、その前まで進みます。
そこで軽く一礼をし、持っている玉串を時計回りに回します。
まず90度時計回りに回します。
時計回りというのがポイントです。
反対に回すことは凶ですので必ず時計回りに回してください。
すると上の図のように手前(自分)に元のほう、奥(神様)に葉先が向きます。
そして右手と左手を入れ替えます。
玉串の中央を支えていた左手を右手の位置まで引き、反対に右手で玉串の中央を下から支えます。
両手を入れ替えたら次は一気に180度時計回りに回転させます。
元のほうをつまんだ左手だけを動かし、右手の手のひらの上で玉串を回すイメージで。
すると上の図のように元のほうが奥(神様)を向くようになります。
この状態で両手を添えて案の上にお供えします。
お供えし終えたら拝礼です。
一般的な神社の拝礼作法は、『二礼・二拍手・一礼』です。
二度深く頭を下げ、続いて二度柏手を打ち、最後にもう一度深く頭を下げます(神社によっては違った作法の場合もあります)。
拝礼が済んだら、最後にもう一度軽くお辞儀をしてから席に戻ります。
以上が玉串拝礼の作法です。
いかがでしたか?
ご参考にしていただければ幸いです。