忍者ブログ
NinjaToolsAdminWriteRes

はんなり便り

神苑内の花々の開花状況等をお知らせします。

HOME ≫ [126] [127] [128] [129] [130] [131] [132] [133] [134] [135] [136]

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


春の足音

少しずつですが、京都も暖かくなってきました。

13時の気温は14℃。
いよいよ春が間近に迫ってきたようです。











神苑の梅もちらほらと咲いています。

 











 









 









例年ですとこの時期にはもう少し咲いているのですが、今月の寒さが影響しているのでしょうね。
お天気次第ですが、この分ですと見頃は来月上~中旬になりそうです。

梅以外の花では椿が見頃です。


早咲きの赤実大島桜の蕾もだいぶ膨らんできました。

春は、すぐそこです。











PR

雨水

今日は二十四節気のひとつ『雨水(うすい)』です。

この頃になると雪が解けて雨水となり、春の陽射しに誘われて草木の枝葉が萌え始めます。











神苑の梅は数本がほころび始めていますが、ほとんどはまだ蕾です。











一方で、馬酔木の花が咲き始めました。
春の予感、ですね。














風はまだまだ冷たいですが、陽射しは春めいてきました。
神苑の様子も逐一報告しますので、どうぞお楽しみに。



神苑紹介 ~④東神苑~

建国記念日の今日、京都は朝から冷たい風が吹いています。

神苑では梅がようやく一輪開花しました。











さて神苑をご紹介するシリーズ、最終回の今日は東神苑です。











東神苑は明治44年旧京都市美術館跡地の境内編入に伴い作庭が始められ、大正5年に完成しました。

栖鳳池(せいほういけ)という名の大きな池を中心とした約5500坪の広大な庭です。
ちなみに東神苑以外の3つの神苑を合わせても約4500坪ですので、この東神苑は神苑全域の半分以上の広さを誇ります。

池には泰平閣(通称橋殿)という楼閣付きの橋が架けられ、ほとりには尚美館(通称貴賓館)という建物が寝殿造の釣殿のように岸から迫り出す形で配置されており、この2つの雅な佇まいの建物がこの庭の中心的な存在です。

 



















この泰平閣と尚美館はもともと常設の博覧会会場の施設として仙洞御所に建てられていたのを移築した物で、当時の京都博覧会を偲ぶ貴重な遺構です。

尚美館は残念ながら通常非公開ですが、泰平閣では通路両側の腰掛に座って風を感じながら開放感溢れる風景をお楽しみいただけます。



東山連峰を借景とし、広い池に優雅なシルエットの建物を配した東神苑は平安朝風の舟遊式庭園といえますが、別の見方では江戸時代の大名庭園風の回遊式庭園ともいえるでしょう。
大名庭園の特徴としては広々とした空間に大きな池と、その周囲のお茶やお酒、舞などを楽しむための茶屋、名所を模した光景などが挙げられますが、これらの特徴は東神苑にも当てはまります。

平安時代風の南神苑からはじまり、室町時代風の西神苑、桃山時代風の中神苑そして江戸時代風の東神苑という具合に、平安神宮の神苑は造園技術の歴史も見ることができるなかなか珍しい庭です。






東神苑では四季を通じて様々な花を楽しんでいただけますが、もっとも有名なものは桜でしょう。
栖鳳池の周りを取り囲むようにして植えられた桜は八重紅枝垂桜を筆頭に染井吉野や江戸彼岸、赤実大島、寒緋、鬱金、関山など数多くの種類があり、開花時期のズレもあることから比較的長くお花見を楽しんでいただけます。

 









 











 









 









 









 





















また、毎年八重紅枝垂桜の開花に合わせ『平安神宮 紅しだれコンサート』が開催されます。
平安神宮の桜のライトアップをお楽しみいただけるのはこのコンサートの期間だけですので、是非一度
お越しください。













桜の季節が過ぎると池の周りはサツキが溢れんばかりに咲き乱れます。

 









サツキの後は藤、山吹、紫陽花、萩、山茶花、椿、梅に桃、そして馬酔木などたくさんの花がこの庭を彩ります。

 









 









 









 











 









 










このように東神苑は1年中見所満載です。


それでは最後に四季の風景の画像をご覧下さい。

 












 












 




















4回に分けてお届けしたこのシリーズ、いかがでしたか?
少しずつでしたが、神苑のことを分かっていただけたのではないでしょうか?

まだ来られたことのない方はもちろんのこと、前に来られたことのある方も今度は違う季節に来てみてくださいね。











神苑紹介 ~③中神苑~

厳しい寒さが続いておりますがお変わりありませんか?
膨らんでいた梅の蕾もようやく開きそうな気配です。


さて、シリーズ第3回の今日は中神苑をご紹介します。

 









ここは西神苑と同じく明治28年、平安神宮創建と同時に第7代小川治兵衛によって作庭されました。

蒼龍池の中に珊瑚島と呼ばれる島を配置し、その島に渡る臥龍橋という飛び石が特徴の庭です。

南神苑を平安風、西神苑を室町風とすると、この中神苑は桃山時代風の庭だといえます。
桃山時代の特徴は、茶の湯などの数寄の精神です。
数寄とは風流・風雅に心を寄せることでもあり、この数寄の精神をもっとも分かりやすく表しているのが先程申し上げた臥龍橋です。














この臥龍橋の石は豊臣秀吉の架けた三条大橋と五条大橋の橋脚として使われていた物です。

あえて浅めにした蒼龍池には空が映り込み、右へ左へとジグザグに配置された石は大空を優雅に翔る龍をイメージしています。この龍の背に乗るために人はまずお辞儀をしなければなりません。
どういうことかと申しますと、この橋の手前には胸のあたりの高さまで松の枝が迫り出しているため、人は頭を下げざるを得ないのです。この枝もあえてこのように配されているのです。

このジグザグの、捨て石や景石と呼ばれる石の配置や松の枝などはまさに数寄の遊び心を表しているといえるでしょう。
あえて寄り道をしてみる、何をするにも楽しいと思う心を大切にする心です。


スナップポイントとしても、また被写体自体としてもとてもおもしろいこの臥龍橋ですが、たまに足を滑らせて池に落ちてしまう方もいらっしゃいますので橋を渡る際には十分にお気を付け下さい。












そして臥龍橋を渡った先にあるのが珊瑚島です。
蓬莱山をイメージしたといわれるこの島には梅や萩などが植えられ、見頃になると島全体が花に包まれてしまいそうなほどです。

 











この中神苑、蒼龍池の見所は杜若と睡蓮です。

 











 









 

























杜若は5月中旬からおよそ1ヶ月ほど、睡蓮は同じ頃から9月~10月頃までご覧いただけます。

また、珍しい『折鶴』という品種の杜若も見所のひとつです。
この『折鶴』は第119代光格天皇ご遺愛の杜若で、京都御所から移植されたものです。

 









 











 









一般的な杜若とは違い花弁の両側が少し巻いているため、まさに折り鶴のようなシルエットと爽やかな青紫の絞りの入った涼しげな色合いが気品を感じさせます。


また、この中神苑は杜若や睡蓮の他にも季節毎にクチナシや白藤、百日紅、山茶花など様々な花で彩られます。

 











 









 









 




















池の辺の東屋ではお抹茶やコーヒー、アイスクリームなどで皆様をおもてなしいたします。











またこの中神苑の一角(平安神宮の北東角=鬼門)には地主社(じぬししゃ)があり、この地を治める大地主大神(おおとこぬしのおおかみ)をお祀りしています。
この神様は境内全域をお守りくださっています。











それでは最後に四季折々の中神苑の画像をお送りします。

 









 











 









 









 












 























さて、最終回となる次回は東神苑のご紹介です。お楽しみに。






神苑紹介 ~②西神苑~

朝方まで降っていた雪もうっすらと積もった程度で、京都市内では今は冷たい雨が降っています。
大雪に見舞われている地域もあるそうですね。お出かけの方は充分お気を付け下さい。


さて、神苑をご紹介するシリーズの第2回は西神苑です。












この西神苑は明治28年平安神宮創建と同時に作庭されました。
作庭にあたったのは明治を代表する造園家の第7代小川治兵衛です。

前回ご紹介した平安朝の様式を取り入れた南神苑を抜けると目の前に広がるのが室町時代風の西神苑です。

ここは白虎池と呼ばれる池とせり出した島が特徴です。

一般的に平安時代の庭園の島には橋が架けられ、貴族の人達は庭に出て様々な遊びに興じました。
それが室町時代あたりになると島は池の中の観賞物に変わり、その島には松などが植えられるようになりました。若々しく力強い常緑の松は武士の精神性の表れです。加えて池のほとりには菖蒲(=尚武につながりこちらも武家に好まれました)が植えられ、さらには神苑唯一の滝もあり、この西神苑は貴族風の南神苑に対し武家風の造りとなっています。


それでは西神苑の季節の移り変わる様子をご覧下さい。

 











 









 










 









 



















この西神苑の見所はなんと言っても花菖蒲です。
約200種2000株の花菖蒲が5月の末から6月末までの間白虎池を鮮やかに彩ります。
花菖蒲の開花中は池の一角に八ッ橋が架けられ、花を真上からご覧いただくこともできます。

 









 












また、春には桜(染井吉野と山桜)、その後にサツキ、夏の間は睡蓮と河骨、秋になれば紅葉 、冬は山茶花や椿など四季を通じて様々な花をお楽しみいただけます。

 









 











 











 











 












池の西にある築山には『澄心亭』という茶室があり、8月を除く毎月第2日曜には月釜が開かれます。一般の方にも広く開放しておりますのでどうぞお気軽にご参加ください。











次回は中神苑をご紹介します。
どうぞお楽しみに。










≪ 前のページ |PageTop| 次のページ ≫


カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

プロフィール

HN:
heiansan
性別:
非公開

バーコード

お天気情報

カウンター

アクセス解析

フリーエリア


※ 忍者ブログ ※ [PR]
 ※
Writer 【heiansan】  Design by NUI.T  Powered by NinjaBlog