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はんなり便り

神苑内の花々の開花状況等をお知らせします。

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神苑紹介 ~④東神苑~

建国記念日の今日、京都は朝から冷たい風が吹いています。

神苑では梅がようやく一輪開花しました。











さて神苑をご紹介するシリーズ、最終回の今日は東神苑です。











東神苑は明治44年旧京都市美術館跡地の境内編入に伴い作庭が始められ、大正5年に完成しました。

栖鳳池(せいほういけ)という名の大きな池を中心とした約5500坪の広大な庭です。
ちなみに東神苑以外の3つの神苑を合わせても約4500坪ですので、この東神苑は神苑全域の半分以上の広さを誇ります。

池には泰平閣(通称橋殿)という楼閣付きの橋が架けられ、ほとりには尚美館(通称貴賓館)という建物が寝殿造の釣殿のように岸から迫り出す形で配置されており、この2つの雅な佇まいの建物がこの庭の中心的な存在です。

 



















この泰平閣と尚美館はもともと常設の博覧会会場の施設として仙洞御所に建てられていたのを移築した物で、当時の京都博覧会を偲ぶ貴重な遺構です。

尚美館は残念ながら通常非公開ですが、泰平閣では通路両側の腰掛に座って風を感じながら開放感溢れる風景をお楽しみいただけます。



東山連峰を借景とし、広い池に優雅なシルエットの建物を配した東神苑は平安朝風の舟遊式庭園といえますが、別の見方では江戸時代の大名庭園風の回遊式庭園ともいえるでしょう。
大名庭園の特徴としては広々とした空間に大きな池と、その周囲のお茶やお酒、舞などを楽しむための茶屋、名所を模した光景などが挙げられますが、これらの特徴は東神苑にも当てはまります。

平安時代風の南神苑からはじまり、室町時代風の西神苑、桃山時代風の中神苑そして江戸時代風の東神苑という具合に、平安神宮の神苑は造園技術の歴史も見ることができるなかなか珍しい庭です。






東神苑では四季を通じて様々な花を楽しんでいただけますが、もっとも有名なものは桜でしょう。
栖鳳池の周りを取り囲むようにして植えられた桜は八重紅枝垂桜を筆頭に染井吉野や江戸彼岸、赤実大島、寒緋、鬱金、関山など数多くの種類があり、開花時期のズレもあることから比較的長くお花見を楽しんでいただけます。

 









 











 









 









 









 





















また、毎年八重紅枝垂桜の開花に合わせ『平安神宮 紅しだれコンサート』が開催されます。
平安神宮の桜のライトアップをお楽しみいただけるのはこのコンサートの期間だけですので、是非一度
お越しください。













桜の季節が過ぎると池の周りはサツキが溢れんばかりに咲き乱れます。

 









サツキの後は藤、山吹、紫陽花、萩、山茶花、椿、梅に桃、そして馬酔木などたくさんの花がこの庭を彩ります。

 









 









 









 











 









 










このように東神苑は1年中見所満載です。


それでは最後に四季の風景の画像をご覧下さい。

 












 












 




















4回に分けてお届けしたこのシリーズ、いかがでしたか?
少しずつでしたが、神苑のことを分かっていただけたのではないでしょうか?

まだ来られたことのない方はもちろんのこと、前に来られたことのある方も今度は違う季節に来てみてくださいね。










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