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神苑紹介 ~①南神苑~
2014.02.06 |Category …お知らせ
立春も過ぎ暦の上では春を迎えましたが、京都は昨日から凍えるような寒さが続いています。
せっかく膨らんできた梅の蕾もこの寒さでまた小さくなってしまったような印象さえ受けます。
普段このブログではその日に神苑などで撮影した画像をお届けしておりますが、まだお越しになったことのない方などの為に今日から4回にわたり皆様に神苑の紹介をさせていただきたいと思います。
平安神宮の神苑は大きく4つのブロックに分かれており、それぞれ南神苑・西神苑・中神苑・東神苑と呼ばれております。平安時代から江戸時代までの庭園様式が時代順に並んでおり、明治期の代表的な庭のひとつとされています。
さて、第1回の今日は南神苑についてご紹介いたします。
ここは、皆様が神苑に入られて最初に訪れる場所で、もともと田中の森と呼ばれた樹林地帯を昭和43年、御祭神孝明天皇の100年祭にちなみ京都の造園家中根金作氏の手によって改装したものです。
この南神苑は、曲水の宴を想定し野筋(のすじ)・遣水(やりみず)を設けた平安朝様式の庭です。
また、野筋の傍らには藤袴や萩など万葉集や源氏物語などによく詠まれた植物が植栽されており、「平安の苑」とも呼ばれています。
今の季節は蝋梅や椿が、春になると桜にツツジ、夏の半夏生、秋は萩など季節毎に様々な花をお楽しみいただけます。また、ヤマガラやコゲラなどたくさんの野鳥を観察することもできますし、一角には日本最古の電車も展示しています。
それでは四季折々の南神苑の画像をご覧下さい。
しかしながら、この南神苑はなんと言っても桜が見物です。
入口を抜けるとまず目に飛び込んでくるのが文豪谷崎潤一郎の『細雪』・川端康成の『古都』にも登場する八重紅枝垂桜です。
その数およそ百数十本。瀑布のごとく降り注いでくるような八重紅枝垂桜は圧巻ですよ。
見頃は例年4月10日前後です。満開の様子も素晴らしいのですが、咲き始めの濃い紅色も是非ご覧いただきたいと思います。
また八重紅枝垂桜の他、普賢象や菊桜などの桜もお楽しみいただけます。
いかがでしたか?
次回は西神苑をご紹介します。
せっかく膨らんできた梅の蕾もこの寒さでまた小さくなってしまったような印象さえ受けます。
普段このブログではその日に神苑などで撮影した画像をお届けしておりますが、まだお越しになったことのない方などの為に今日から4回にわたり皆様に神苑の紹介をさせていただきたいと思います。
平安神宮の神苑は大きく4つのブロックに分かれており、それぞれ南神苑・西神苑・中神苑・東神苑と呼ばれております。平安時代から江戸時代までの庭園様式が時代順に並んでおり、明治期の代表的な庭のひとつとされています。
さて、第1回の今日は南神苑についてご紹介いたします。
ここは、皆様が神苑に入られて最初に訪れる場所で、もともと田中の森と呼ばれた樹林地帯を昭和43年、御祭神孝明天皇の100年祭にちなみ京都の造園家中根金作氏の手によって改装したものです。
この南神苑は、曲水の宴を想定し野筋(のすじ)・遣水(やりみず)を設けた平安朝様式の庭です。
また、野筋の傍らには藤袴や萩など万葉集や源氏物語などによく詠まれた植物が植栽されており、「平安の苑」とも呼ばれています。
今の季節は蝋梅や椿が、春になると桜にツツジ、夏の半夏生、秋は萩など季節毎に様々な花をお楽しみいただけます。また、ヤマガラやコゲラなどたくさんの野鳥を観察することもできますし、一角には日本最古の電車も展示しています。
それでは四季折々の南神苑の画像をご覧下さい。
しかしながら、この南神苑はなんと言っても桜が見物です。
入口を抜けるとまず目に飛び込んでくるのが文豪谷崎潤一郎の『細雪』・川端康成の『古都』にも登場する八重紅枝垂桜です。
その数およそ百数十本。瀑布のごとく降り注いでくるような八重紅枝垂桜は圧巻ですよ。
見頃は例年4月10日前後です。満開の様子も素晴らしいのですが、咲き始めの濃い紅色も是非ご覧いただきたいと思います。
また八重紅枝垂桜の他、普賢象や菊桜などの桜もお楽しみいただけます。
いかがでしたか?
次回は西神苑をご紹介します。
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明日は節分
2014.02.02 |Category …お知らせ
2月に入り、急に暖かさが増してきました。
神苑では椿が見頃を迎えております。
あちこちから開花の知らせが届いている梅の花ですが、神苑の梅はようやく蕾が膨らんできた状態です。
ただ、梅は梅でも蝋梅の木には香りのよいたくさんの花がついており、今が見頃です。
さて明日は2月3日、節分です。
古くは立春の日を正月節としていたため、立春の前日にあたるこの日には厄除に関する様々な行事が行われてきました。
平安神宮でも、平安朝に宮中で行われていた追儺の儀(ついなのぎ)を古式に則り再現した「大儺の儀(だいなのぎ)」や、豆撒き、そして大火焚神事などが執り行われます。
大儺の儀は14時から、豆撒きは15時から、大火焚神事は15時45分頃から行われますので、お時間の都合のつく方はぜひお越し下さい。
ちんちん電車
2013.11.13 |Category …お知らせ
京都もここ数日は急に冬になってしまったような陽気です。
まだ体が寒さに慣れていないため、体調を崩される方も多いようですね。皆様も充分ご自愛ください。
現在神苑では山茶花・野菊・石蕗の花が見頃です。
紅葉はまだ先のようです。
ところで、南神苑の一角に1台のちんちん電車があります。
このちんちん電車は日本で最初の電車なのですが、実際にお越しになったことのある方は草木が生い茂り、鳥や虫が飛び交う庭に何故?とお思われたことと思います。
実はこのちんちん電車、平安神宮とはたいへん縁の深いものなのです。
明治28年(1895年)、京都岡崎の地で第4回内国勧業博覧会(世界の最先端の技術の展示と共に、日本の産業力を内外に発信する為の今で言う万博)が行われました。
平安神宮はこの博覧会に合わせて創建されたのですが、このちんちん電車も琵琶湖疎水を利用した発電により、まず七条停車場(京都駅)-伏見間に開設し、続いて七条停車場-岡崎間に敷設されました。つまり、大勢の方が博覧会と真新しい平安神宮に行くためにこの電車に乗られたのです。
そのような経緯がありまして平安神宮の神苑には記念すべき最初の電車が展示されているのです。
京都の近代化の象徴のひとつであるこのちんちん電車、ぜひ一度ご覧ください。
週末はまた暖かくなるようですね。
皆様のお越しをお待ちしております。
まだ体が寒さに慣れていないため、体調を崩される方も多いようですね。皆様も充分ご自愛ください。
現在神苑では山茶花・野菊・石蕗の花が見頃です。
紅葉はまだ先のようです。
ところで、南神苑の一角に1台のちんちん電車があります。
このちんちん電車は日本で最初の電車なのですが、実際にお越しになったことのある方は草木が生い茂り、鳥や虫が飛び交う庭に何故?とお思われたことと思います。
実はこのちんちん電車、平安神宮とはたいへん縁の深いものなのです。
明治28年(1895年)、京都岡崎の地で第4回内国勧業博覧会(世界の最先端の技術の展示と共に、日本の産業力を内外に発信する為の今で言う万博)が行われました。
平安神宮はこの博覧会に合わせて創建されたのですが、このちんちん電車も琵琶湖疎水を利用した発電により、まず七条停車場(京都駅)-伏見間に開設し、続いて七条停車場-岡崎間に敷設されました。つまり、大勢の方が博覧会と真新しい平安神宮に行くためにこの電車に乗られたのです。
そのような経緯がありまして平安神宮の神苑には記念すべき最初の電車が展示されているのです。
京都の近代化の象徴のひとつであるこのちんちん電車、ぜひ一度ご覧ください。
週末はまた暖かくなるようですね。
皆様のお越しをお待ちしております。
ニホンミツバチ
2013.09.12 |Category …お知らせ
ずいぶんとご無沙汰している間に蝉の声も聞こえなくなり、神苑は静かな秋を迎えています。
濃い緑に覆われていた神苑では、睡蓮や百日紅の他にも萩や藤袴、紫苑など秋の花が咲き始め、色褪せてきた緑の中に彩りを加えてくれています。
こちらは萩です。
藤袴も咲き始めました。
紫苑です。
さて、南神苑の一角にある楠にニホンミツバチが巣を作っていました。
巣は庭内の順路からは離れた場所にあるため皆様にはご覧いただけませんが、ミツバチは庭を元気に飛び回っています。
たくさんの働きバチが、一日中出たり入ったり。
一生懸命蜜を集めている姿には本当に感心します。 少しは見習わなければいけませんね。
涼しくなり、お散歩などには良い季節になりました。
京都にお越しの際にはぜひ平安神宮神苑にも足をお運びください。
濃い緑に覆われていた神苑では、睡蓮や百日紅の他にも萩や藤袴、紫苑など秋の花が咲き始め、色褪せてきた緑の中に彩りを加えてくれています。
こちらは萩です。
藤袴も咲き始めました。
紫苑です。
さて、南神苑の一角にある楠にニホンミツバチが巣を作っていました。
巣は庭内の順路からは離れた場所にあるため皆様にはご覧いただけませんが、ミツバチは庭を元気に飛び回っています。
たくさんの働きバチが、一日中出たり入ったり。
一生懸命蜜を集めている姿には本当に感心します。 少しは見習わなければいけませんね。
涼しくなり、お散歩などには良い季節になりました。
京都にお越しの際にはぜひ平安神宮神苑にも足をお運びください。
かなしきかな
2013.08.04 |Category …お知らせ
8月最初の日曜ということで、暑い中にもかかわらずたくさんの方がお参りにお越し下さっています。
神苑では睡蓮が見頃です。
先日には秋の訪れを感じさせる萩も咲き始めました。
またセミはもちろんのこと、シオカラトンボやギンヤンマなどのトンボたちも池の周りを元気に飛び交っています。
お子様とご一緒に生物たちを観察されてみるのもいいかもしれませんね。
さて、今日は皆様にひとつ悲しいお知らせがあります。
国の重要文化財である応天門の門扉の裏側に落書がありました。
はっきりと読めるもの、そうでないものといくつかありましたが、ごくごく一部の心ない方のいたずらで、国の宝ともいえる物が傷つけられるのは非常に残念であり、悲しいことです。
落書きされた方にとってはほんの出来心かもしれませんが、文化財はみんなの共有財産です。
有るべき姿を後世に遺してゆくためにも、どうかモラルを持ってお参りいただきたいと切に願います。
神苑では睡蓮が見頃です。
先日には秋の訪れを感じさせる萩も咲き始めました。
またセミはもちろんのこと、シオカラトンボやギンヤンマなどのトンボたちも池の周りを元気に飛び交っています。
お子様とご一緒に生物たちを観察されてみるのもいいかもしれませんね。
さて、今日は皆様にひとつ悲しいお知らせがあります。
国の重要文化財である応天門の門扉の裏側に落書がありました。
はっきりと読めるもの、そうでないものといくつかありましたが、ごくごく一部の心ない方のいたずらで、国の宝ともいえる物が傷つけられるのは非常に残念であり、悲しいことです。
落書きされた方にとってはほんの出来心かもしれませんが、文化財はみんなの共有財産です。
有るべき姿を後世に遺してゆくためにも、どうかモラルを持ってお参りいただきたいと切に願います。